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アプローチについて

宇佐美奈緒さん TOKAS本郷 I stitch my skin to the ground. 性暴力によって自身の身体を物体にさせられた過去をもつ人間(友人や小説など)の話をもとにしたビデオゲームということで、扱い方がぞんざいになったり作家がそれら経験に支配的になった瞬間に、

TOKAS本郷にて Ambiguous Lucy

暴力的になるし、いくらでも盗用的になれると思うんだけど、なんというか、そんな言葉の上の心配なんて吹き飛ぶほどいい展示だった まず、ゲームむずかしいと思う人向けには、デモのムービー版が用意してあって、映像としても見れる さらに、Replay over and overの主人公には、ゲームだからこそ誰でもなれるわけで、プレイヤーが誰であっても、このシュミレーションはできる。すごく開かれてる作品だなーと思った。 さらに、Ambiguous Lucyは結構ファンタジックな作品で、それこそ没入感高いVRとかで見るような形式ではあるんだけど、作家がやりたいことというよりは、作家が気になって仕方ないことみたいなのが全面に出ててよかった。ある意味Replay 〜のほうは、いくらでもフラッシュバック製造できちゃうので、中立的に作っているのかも。もしかしたらゾーニング表記はもっと多くてもいいかもしれないけど、ゲーム・シュミレーションの側面があるからこそ、誰かのトラウマを盗用するというよりも、本当にその体験に純粋に迫っててよかった。ただ、明らかにフラッシュバック製造されてしまうので、ゾーニングはもう少しあってもいいのかな

TOKAS本郷にて Replay over and over

また、重要なポイントとして「私にはトラウマがないからこの作品を見ることが出来る。」という事実に触れておきたい。

そうやって無理矢理に分けられてしまった。

トラウマがないから見ることが出来るということは、この作品を見ることできない人もいるということだ

そいうことにも気づかせる展示だった。

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