しんかぞくの交換日記の感想
ツイッターだと、全然違う順番で投稿されてしまったり元ツイートが消えたりするのでこちらに・・。→
『しんかぞくの交換日記』展。
公式サイト→https://oekakinoouchi.xyz/diaries/
【感想】
- ルール説明を読む。と、(親が理解できないところまで)到達してしまった子どもたち独自ルールの(そしてとても愉しい)遊びを見せてもらっているような感覚を覚えるプロジェクト。
- すべてのてんじがそういうものなのだと、『ハッとする』瞬間がある。 spさんの日記は、引っ越しの荷解きがすでにされている架空日記が書かれていたり、豆苗の育ちが良かったりと、空想の中で関わる人々がspさんの生活が素敵になるようにと優しくケアのこころをもっていることを→
- 感じられる。宮野さんのインタビュー作品は、カルチャーをアーカイブすることの価値をとてもよくわかっている宮野さんらしい手法のように思う。主役になれる技術を持ちつつ、一歩引いた眼差し。 →
- ハ息子さんの日記の最後の方の宿題部分は出版したほうが良いのではという完成度で面白い。面白がっちゃいけないのかもしれないが・・→交換日記のマフラーは、私なら挫折してしまうかもしれない几帳面さで写し取っている作品で、質感からも、人間関係のやりとりを面倒ぐさがらず表現している。 →
- まだまだ暑い夏が続くみたいだけど、この日記を生かした展示を今やることの季節感のようなものも感じる。 夏のピークをすぎて、感傷にふけったり、『大きく変化させると言うよりも小さな調整に目を向ける感覚』。小さな改善点を指摘したり、粘ったり。 →
- 日記はつけ続けていれば、少しずつ変わっていくことがわかる。10分前に考えていたことも、少しずつ変わっていることがわかる。→
- 人は変わるし豹変する。その面白さを諦めず、几帳面にやりつつも、几帳面という言葉で片付けるにはもったいない、ダイナミズムももっていると思う。正直私が言葉にできているとは思えないが、→
- ノートなしの展覧会ではあり得なかった人との関わりの模索が展開されていると思う。ここまで見せてもらっていいのか、というドキッとする感覚もある。そのうえで、展覧会を成り立たせるための緊張感もある。→
- オープンアトリエと、シェアハウスと、パーティー(階層をなくしてフラットに交流する機会としてのパーティー)と、読書会と、教室と、相談会のかたちを上手に混ぜて、展覧会と『いっしょに』提示するような、豊かな試みに思えた。