A completed work of Hirono Town Artist in Residence 2025
Title: a thousand years
Artist: Minami Kinto
Year: 2025
Medium: Felt, fleece, Yarn, Old cloth, Ripped yarn (ripped cloth), Banana leaves from Hirono Town, Beads, Braid, Acrylic paint, Wood, Wire
Public Collection of Hirono Town
Hirono Town Artist in Residence 2025
「日の出の松」伝説に出てくる竹女は、伝えられた場所によっては召使のように表現されている。
私が初めて広野町を訪れた際、観光協会の鈴木会長から「竹は領主の子どもたちの教育役を任されるほどの女性だったのだから聡明な女性であったに違いない」という力強い言葉を聞いた。
この伝説に限らず、乳母や召使として昔話に登場する無数の名もなき女性たちは皆、聡明で自分の仕事に誇りを持って生きていたのではないか。
そんな女性たちの生き様を讃えるような作品を作ることが出来ないだろうか。
この「a thousand years」という作品には、そんな思いを込めた。
作品のタイトルは、「日の出の松」伝説の舞台となった平安時代から現代に至る千年の間に生きた無名の召使たち、乳母たちの時間を指している。
Lady Take in the legend of “The Pinetree of the Sunrise in Mutsu” is sometimes portrayed as a servant.
But when I first visited Hirono Town, Mr. Suzuki, the chairman of the tourist association, said some powerful words to me: “Take must have been an intelligent and sophisticated woman, as she was entrusted with educating the lord’s children.”
Not just in this legend, but all the countless nameless women who appear in old tales as wet nurses and servants were intelligent and lived their lives with pride in their work.
I wondered if it was possible to create a work that praised the way such women lived.
I put this thought into my work, “a thousand years.”
The title of the work refers to the years of the nameless servants and wet nurses who lived during the thousand years from the Heian period, when the legend of “The Pinetree of the Sunrise in Mutsu” was born to the present day.
https://hironotorigoya.com/kintominami
Exhibition View
Photo by Moeko Suzuki


表面チラシデザイン・イラスト・題字:dolly
(内容はアーティスト3人で作りつつ・・・、裏面も鈴木萌子さん中心にアーティスト3人で。)
公式情報
bibliography
広報ひろの 令和7年3月号
https://www.town.hirono.fukushima.jp/chousei/kouhou/1001748/1004864/1004928.html?fbclid=IwY2xjawI6YU1leHRuA2FlbQIxMQABHX6x0l2zJYCG7kLOiND1OzRC_P12P9LZOI0hq75Qs01x5pJtL54-6vZAaw_aem_vmoU7IzlOgxJRcHTJTxkcw
女子美術大学 洋画公式 お知らせ
多摩美術大学校友会 NEWS 広野町アーティストインレジデンス
福島民報オンライン版「「広野」込めたアート完成 2地域居住アーティスト事業の作品お披露目 福島県広野町」
2025/03/17 17:01
https://www.minpo.jp/news/detail/20250317123126
福島民報紙面版
2025/03/18
福島民報オンライン版 コラム あぶくま抄 「大樹(4月6日)」
2025/04/06 09:13
https://www.minpo.jp/news/moredetail/20250406123519
福島民報紙面版
2025/04/06
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作品のお披露目会
広野町で二地域居住をしながら創作活動を続けたアーティスト3名による作品のお披露目会を開催します。
お披露目会では「奥州日之出の松」をテーマに、多彩な表現による作品を楽しめます。
アーティストと直接交流できる貴重な機会ですので、多くのご来場をお待ちしております。
- 日時
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2025年3月16日(日曜日)13時00分~14時00分
※お披露目会後も17時まで作品を展示します。
- 会場
- 広野町文化交流施設-ひろの未来館-1階 文化活動交流室
(福島県双葉郡広野町大字下浅見川字築地73番地1) - 申込
- 不要
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ワークショップ開催情報
金藤みなみさんのワークショップ
多世代交流施設「ぷらっとあっと」でワークショップを開催予定です。
お気軽にご参加ください。
- 令和7年3月13日(木曜日)14時00分~夕方ごろまで
【終了】DOLLYさんのワークショップ
「まちなかマルシェ」(会場:多世代交流スペース「ぷらっとあっと」)で、ワークショップを開催予定です。
お気軽にご参加ください。
- 令和7年2月23日(日曜日)10時00分~14時00分
【終了】金藤みなみさんのワークショップ
公設商業施設「ひろのてらす」のフードコートエリアで、下記の日程でワークショップを開催予定です。
金藤さんのワークショップの際には、ぜひ古着をご持参ください。
お気軽にご参加ください。
- 令和7年2月1日(土曜日)15時00分~18時00分
- 令和7年2月2日(日曜日)15時00分~18時00分
- 令和7年2月3日(月曜日)15時00分~16時30分
- 令和7年2月4日(火曜日)14時00分~16時30分
- 令和7年2月5日(水曜日)14時00分~16時30
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プロジェクト概要
広野町では、アーティストが地元の文化やコミュニティと深くかかわる「二地域居住アーティスト・イン・レジデンス」事業を令和4年度よりスタートしました。このプロジェクトでは、全国から選ばれたアーティストが広野町での生活と制作活動を通して地域と関わり合い、町民の皆さんと新しいつながりを生み出します。
アーティストは町内で一定期間を過ごしながら、自身の創作活動に取り組むとともに、町民の皆さんとの交流やワークショップの開催を通して、町の魅力を発信していきます。この取り組みにより、町はアーティストの創造的な活動や地域への貢献が町の魅力を高め、移住を検討する新たな人々や新たなアーティストにとって魅力的な場所となり、地域全体の活気や定住を後押しする効果を期待しています。
プロジェクトテーマ
名木「奥州日之出の松」をテーマとした現代アート作品づくりに挑戦していただきました。
「奥州日之出松」とは、日の出時における背景との美しさと、曲り松として優美さから、尾上の松、高砂の松と共にかつて日本三名松の一つに数え上げられていました。
しかし、平成16年の台風により木が倒れてしまい、現在はその松の子孫が植えられています。さらに、「安寿と厨子王」伝説との結び付きから、陸前浜街道沿いにおける名所となっていました。
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参加アーティスト詳細
※公式ページより金藤部分を抜粋
2024年には、3名のアーティストが参加します。それぞれのアーティストが持つ専門的な知識や技術を活かし、次のような活動を予定しています。
参加アーティスト_金藤みなみさん
1988年徳島県三好郡生まれ。2011年女子美術大学卒業、2013年多摩美術大学大学院博士前期課程修了。彼女はソーイングを主な技法として作品を制作しているアーティストです。現在は二人のお子さんの育児と並行してのアーティスト活動だそうです。これまでに岡本太郎現代芸術賞やVOCA展など、若手現代アーティストの登竜門として知られた展覧会への出展経験もあります。今回の滞在制作でもソーイングを使って「奥州日の出の松」をモチーフとした作品を作りたいそうです。
自己紹介(アーティスト・ステートメント)
「私は、ソーイングを通して、排他された人や、社会的に押し付けられている役割、そして、それらを内面化している自分自身を愛そうとしています。特に、私自身が母親としての社会的役割を他人の目を気にして行っているなと感じる時、私は私自身を排他された人のようだと思います。
扮装すれば、私自身は、様々な典型的な役割に着替えることができます。あっという間に別の人になれるのです。扮装を縫う行為そのものが、私にとっては自分の手で社会的役割を組み換えていく行為です。
縫い物自体の歴史を考えてみると、19世紀末の日本では、女子の教育は必要ないとされていま
したが、裁縫学校では良き妻・母になることのための縫い物は奨励されていました。しかし、その技能は、稼ぐ手段として自尊心を与え、彼女たちの感情の表現手段にもなっています。ソーイングは時代を超えて自立と結びついているのです。」
どんな作品を作る予定か
初めて広野町を訪れ、「日之出の松伝説」の語りを聞きました。竹女は広野町出身ですが、観光協会の鈴木会長の「竹は召使なんかじゃない、聡明で高貴な人だ!」という力強い言葉に深く感銘を受け、今刺繍をしています。生き様を讃えるような作品をつくりたいです。
ひろのてらすで合計7日ほど制作とWSをさせていただき、みなさんと布に穴を開けておしゃべりをしながら、パートナーや子どもたちと広野町を歩きながら、「ああ、竹さんや主人公の母の生き様を讃えるような作品を作りたい」と考えました。
それは、糸を縫い込むように丁寧に、時に荒々しく紡ぎ出す作品がふさわしい。主人公ではないけれど、揺れながら生きた人を描きたいと思ったからです。
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滞在中のブログ
2025.3.15
・ブラジルからの移住者のかたとランチしたり
・広野町の手芸サークルのおばあさまとチクチク裁縫したり
・お惣菜やさんで元女子美テキスタイルの方と一緒に裁縫したり、夜飲みにいったり
・語り部の観光協会会長のつくった公園を眺めたり
・会長の作ったお酒を会長とアーティストのみんなとインターン生のみんなと飲んだり
いろんな方と関係しながら作品を作りました🎵
2025.2.15
Feb. 15
We finally made a poster! Illustration by dolly, backward layout by Minami, Moeko! We. did online meetings every nights!
2025. 1.27 Hirono Artist in Residence text(blog 0126) is updated!
2025. 1.25 Hirono Artist in Residence text(blog 0125) is updated!
2025. 1.24 Hirono Artist in Residence text(blog 0124) is updated!
2025. 1.17 Hirono Artist in Residence Program has started!!