past

過去は思い出、思い出は形

今年の5月の楽しかったデート、友人との遊びをトラベラーズノートに書きとめた。その友人とパンを食べながら、「中学の時は友達が全然いなくて本読んでた。その時間はとてもよかった」ということを言った。言って、帰ってきてから、私は引っ越す前に金沢でちゃんと仲良くしてくれていた人たちのことを思い返した。劇団さくらんぼで同じ年だった中野さんは本当に優しい子で、大体の人間はこのように優しい人間ばかりだと思っていた。小学校も同じで、最初に縄跳びをしてるところに近づいて言って、「集団下校が同じ!」ということでよく遊んだあかりちゃんまゆりちゃん。喧嘩の内容なども思い出せるほどに、ささいなことで喧嘩して、本当に素晴らしい日々だった。友達にも終わりがあって、私は引越しをしたので、劇団が同じだった子に至っては連絡先もぜんぜんわからない。ぜんぜん友達がいなかったとき、それでも自分は「前に友達がいて、一緒に歩いたり公園にいったりした。だから私はだいじょうぶ」ということがわかっていた。いつでも未来しかみたくない、というよりも、「過去は、今を温めるためにとっておく」というほうが、私は好きだ。思い出はまた、今に形作られるのだから。

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