mama-daughter

仕事の時間も記録してある。昔、案内所のような仕事をしていたときはシフト制だったので、どのシフト時間かをメモしておかないと間違えてしまうので、きちんと記録していたと思う。そういう職場で、先輩と話した話を思い出した。

私は、家じゅうにボンドを散らかして、夜遅くまで制作していた娘だった。

母から見れば、いつもいつも、家をめちゃくちゃにしている娘だった。

先輩の娘さんはコスプレをしていて、同じく家をめちゃくちゃにしていると聞いた。

私は娘さんの立場だったから、いたたまれなかった。

「私は娘さんの立場だから、申し訳ない・・・と思うのですが。

でも、ひとつ、フォローさせてもらうとすると、100人ものを作りたいとして、10人が作り始めて、1人しか、完成させられなくて・・・。というのも、いろいろとうまくできなくて、片づけをしたら作ろうとか、親がいいよと言ったら作ろうとか・・・。娘さんは、そういうの全部いったんおいておいて、とにかく作り上げたんです。だから、そこだけは、親に褒めてもらえると嬉しいかもしれない」と伝えた。先輩は、それを娘さんに伝えたらしい。そこはリスペクトするよと。

私は0歳が抱っこしてほしくてゴロゴロ泣いて転がってるのを知りながら、たっぷり申し訳ないと思いながら、3分制作する・15分制作する、と、泣かせながら制作する。制作はそんな、まっすぐに進んでいくものじゃない。だけど、私は先輩と私のエピソードを思い出して、3分だけでも書いたり縫ったりする。そうしている。でも、全然できんかったこともある。そういうぽっかりした一か月もある・・・。私の心は子供が泣いていると抱っこしてあげたくて、同時に制作したくて、せわしない。全部手がかかるものだ。手がかかることに没入できることほど、ありがたいことはない。

Scroll to top