菜食主義者
- 作者: ハン・ガン,川口恵子,きむふな
- 出版社/メーカー: cuon
- 発売日: 2011/06/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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recommend by jeongina おすすめにはいろんなタイプがあるとおもっていて、例えば、優しい気持ちになってほしいとか、自分がこの本を読んで変化したから読んで欲しいとか。その中で、彼女が勧めてくれたのは、私の作品を彷彿とさせる小説だった。あとがきに書かれた作品のメモ書きにも、「慰めや情け容赦もなく、引き裂かれたまま最後まで、目を見開いて底まで降りていきたかった・もうここからは、違う方向に進みたい。」と書かれてあり、私も白痴や業をテーマにするとき、底までおりていく感覚がある。惜しむらくは、最初の短編では、ヨンへは精神異常者というよりも、夢を恐れつつも自分の中に秩序を見出そうとする、主観的には正常な人間であるのに対して、他の短編では、はっきりと精神異常者として描かれてている点。ただ、そうやって狂ってしまった人をとりまく人々からの目線が、義兄と姉でガラリと変わるし、文章の持つ湿度やテクスチャーも全く変わるので、ハン・ガンという人の筆力の高さに慄いた。
この小説についてではないはなし。話は変わるけど、
「言語は壁」という小説を、今年翻訳してもらったものをjeonginは読んでくれていて、この小説を 勧めてくれたということは、翻訳は質感が伝わることとかも大事にしてくれたんだなと思って、訳者の方に改めて感謝したい。多言語を使っているとわかっていることだけど、言葉は道具にすぎなくて、質感や内容の展開をきちんと描くことによって、言語に依存せずに読者に伝えることができると思う。質感や内容の展開は、言語に依存して生まれるものなので、難しいけど、やることはシンプルだ。
ビブリア古書堂の事件手帖7
ビブリア古書堂の事件手帖7 ~栞子さんと果てない舞台~ (メディアワークス文庫)
- 作者: 三上延
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/02/25
- メディア: 文庫
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recommended by りさちゃん ビブリア古書堂。通しでいつか読んでみたい。ヴェニスの商人等出てくるが、シェイクスピアありきの物語ではなく、あくまで栞子さんたちありき。嫌なことが続いてハラハラするのが苦手なのだけど、この本はハラハラが心地いい。すでに安定感のある主人公たちの関係だからかな。面白く読みました!シェイクスピアといえば、「ひとりシェイクスピア」という公演が大好きなのですが、そういう原点を思い出しましたよ。りさちゃんありがとう~
今日誕生日なのですが、良かったらおすすめの小説や本を教えてもらえると嬉しいです。洋書も嬉しい!
お誕生日おめでとうございます!全7巻と続きものなんですが、「ビブリア古書堂の事件手帖」面白いですよ♡久しぶりに読み返してどんどんページがめくられていきました(^^)/220:29 – 2018年12月5日Twitter広告の情報とプライバシー中今 りささんの他のツイートを見るTwitter広告の情報とプライバシー
町でいちばんの美女
- 作者: チャールズブコウスキー,Charles Bukowski,青野聰
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/05/28
- メディア: 文庫
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recommend by 飯島モトハさん はじめのほうで結末はわかっていたものの、巻き戻っていくような、「なぜ死んではいけないのか?」という問いも残るような世界観だった。彼女は美貌無しでも受け入れられたいだけではなく、躯を壊していくことも受け入れられたかったのではないか。
ピエタ
- 作者: 大島真寿美
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2014/02/05
- メディア: 文庫
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📕「ピエタ」 recommended by Yuri Uemura ものがたりの始まりと終わりがきちんとつながり、入れ子状に伏線が回収されていくので、構成からしても読後に爽快感を与えており、清々しくさせてくれる。文体と舞台がマッチしている。「全てが取り返しがつかなくなってから」ストーリーが始まることも、素晴らしいと思った。よりよく生きる・・・、 (本と関係ない気持ちを書いても良いかしら?)私はこのような、「よりよく生きる」の世界観で生きてきたけど、自分の生真面目な性質が、誰かに「つまらない印象」を与えていないだろうかと恐れて、落ち込むことが多い。小説は、区切られた世界であり、秩序があるので、逃げ込むように読むことが出来て、とても助かった。このように、伏線のタネを世界中に撒くようにして生きていきたいな。