ウェブサイト http://kimosui.wixsite.com/colexb
本当にチラッとしか行けなかったのですが、メモ。
まず、「コレクション展」というものの定義について
美術館でも私財でも、『秘蔵の名品をお見せしましょう』というconceptに基づいて、
自らが収集し、メンテナンスしてきたものを見せるというのがコレクション展だと定義しましょう。
しかし、今回の大コレクション展はほぼほぼ、そのコレクションがないのである。
なので、行った人はかなりビックリしたと思う。
さらに、言葉遊び的にコレクションではない贋作を見せるというスタイルを、
かなり考察を深くやって完成度を上げてきている。
なので、我々が「見たかったコレクション」の縁取りというか、外側の部分を
ぐるりと見せられている気分になる。
モトハさんはもしや、コレクションに興味がないのか?
と不安がよぎるが、それを補完するカタログを以前見せてもらっていて
(会場にもあるが、来場者でちいさなそれを奪い合ってみることになる。
しかも販売はない。)
コレクションに対する愛は重々承知である。
梅ラボさんの作品の贋作が中国の工場で作られたようだが、
作らされた労働者の方はかわいそうである(作業量的に)
(それとも、プリンターのような作業で、案外大変ではないのか?)
中山さんのタオル作品は、かなりよくて、
あれをお風呂上りに富豪につかってほしい。
しかし、中山さんの普段の(とみんなが思いそうな)スタイルは
どこへ…という気持ちにもなる。
もちろん作品の完成度は高いのだけど、飯島さんの介入によって
それぞれのおそらく飯島さんが購入した作品のシリーズに続くような作品を
提出することはなく、ただ、作家だけが同じで
「贋作」というテーマを念頭に、
偽札タオルのような斬新なアプローチでコレクション展に参加することになる。
こう、コレクションの中心部(カタログだったり買ったコレクションだったり)は触りにくいように蓋をされて、
DMなどは豊富な種類でたくさん配られているあたりも、
この展示を象徴しているように思う。
すみません、一てん一点もっとみたかったぜ・・・