根拠がないと走れない友人について

2013-06-27 19.05.06

私はわりと直感や直観を信じて駆け上がれるタイプなので、理由とかを見つけなくても大丈夫なのですが、それとは逆に理由や根拠がないと迷い続けてしまうタイプの人がいます。

 

そういう人は大抵理系で、行動には結果と責任がついてくるということがわかっているので(私はたぶんまだ結果が直結しているように体感できてない)、迷いに迷って動けないんですよね。

 

 

 

彼らは、「理由とか御託なんか並べるなよ!」みたいな熱血が意外と苦手で、理由が必要な人には理由が必要なんだと思います。

 

そもそも、日本でいるとわりと理由がないと動けない人って多くて、A型的乙女座的というか、几帳面で臆病で、それが臆病さだけならいいんだけどひねてしまって狡猾だったり卑怯だったりという性格に定着しちゃう人っていると思うんです。

 

凡庸さと生真面目さが、そのまま結果を出せない自分をうまく信じられなくなって飛び抜けて目立つことがない自分をさらに責め立ててしまうタイプ。人口的には日本とかフィンランドに多い、理由さえきちんとついて理屈で証明できれば、一番「働く」やつら。

 

それって有能なんですよね。有能で臆病。

 

で、どうするか。

 

こういう時、やはり他者からの目線が重要で、コーチングによって変わる人もいます。

結果をきちんと想像できるというか、じつは理系で数字に明るく、結果のための計算ができてしまうから、リソースが足りないとできないことがすぐに分かってしまって、自分の実力が伴わないと自分のことが一番信じられない。

 

 

最初から才能に溢れていて結果出せるタイプの人がこういう正確だと、結果が伴ってるから冷静でいられるんだけど、大抵はそうじゃない。結果が出ないから、自分を信じられなくて、何を目標にしたらいいかわからなくなる堂々巡り。

 

これを、他人軸で考えているからだ!って頭ごなしに怒って、自分軸もてとか言うひといるんですが、個人的にはそういうの几帳面な人にはあわないよな、と思います。私から見れば他人軸って才能です。他人に自分がどう思われてるかに怯えるの、いいじゃないですか。自分が他人と一緒に社会に生きていると知っているということです。私は徹底的に他人軸に依存したほうがいいと思います。ただ、その他人軸は明確な方がいいです。できれば最初は一つだけ。憧れのひととか、自分にちょっと似てるけどすこし努力のしかたが上手い人とか、ちょこちょこ結果出してるひと。

 

たとえば今ダイエットとかしてなくても、毎日自分の体重を意識してるひとってかっこいいですよね。コントロールしようとしてる気がします。筋トレとかでもいいんですが、アスリートで、たんたんと自分のやるべきことをやっている人とか、結構ブログをやっている人も多いので、定期的に見てもいいのかなと思います。自分の「今」のリソースを信じられないっていうのは才能です。もっと欲しいという渇望、欲望にすなおだといいなと思います。自己顕示欲とかね。

 

苦労人で不器用で、でも、憧れ見つけてちょこっと真似するとハマるととことんっていうのは、一つのやり方だと思います。そうやって走ってる友人が、急に自分の夢を見つけてしまって、より一層加速していくのを何度も見たことがあります。

 

自分の夢って、探しているとみつからないのに、全速力で脇目も降らずに恐ろしい勢いで走っているとサッと手に掴めている時があります。あ、これだ…と。

 

 

みんな、減点方式なんですよね。

だから潔癖だし、友人の夢を助けてる自分にすら、ちょっとつらくなる。

この辛くなってしまってる時の切り替え方なんですが、ちゃんと辛くなることだけが、唯一救ってくれるかなと思います。私はまだ掴めていない、それが辛い、という。つらいって思ったことがない人が、自分の夢を手に入れても、わりと簡単に捨てちゃう気がします。

 

でも、そうやってギアをトップに入れてるとき、視界はひろくて、自分の夢も見つけやすいのかも知れないです。彼らの長所は自分のことでいっぱいにならないこと。けれどその分、「自分軸を持て」とかいう言葉の上澄みに困っていたのです。

困りながらも、友人は、自分で相対的な他人軸を細かく作って、自分というものを何とか眺める方法を手にしました。コツコツと一言日記などをつけて、自分がどんなときに落ち込んだり楽しかったりと心が動いたのかをメモして、自分を統計的に捉えて、その中で最適な答えを日々出していくような日々。体温を測ったり体重を記録したり。本当に丁寧に、環境と自分のすり合わせをやっていました。当たり前に夢なんて見つからないです。でも、そうやってコツコツやっていたら、やりたいことって、急に見つかります。そのチャンスが来た時に、サッとのるしかないです。

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